ユダヤの商法 世界経済を動かす Part3
この本には「信用」を勝ち取るための原理原則が書いてある。これを守れば、少なくとも失敗しない。しかし守り続けることがいちばん難しい。ただ、この本を何度も読み続けた人だけが孫正義・柳井正のような大経営者になれることだけは約束できる。
日本マクドナルド創業者 藤田 田
ユダヤ商法の基礎
金銭教育は幼少期から行う
日本の一般的な家庭のお小遣い制度は、小学生は月1000円や中学生は月2000円など年功序列の形態で金額も変わってきます。
一方、一般的なユダヤ人家庭では、庭の草刈りをしたら10ドル、新聞を買いに行けば2ドルなどと、何歳児の子供でも歩合生のお小遣いをもらう制度を作っています。
この制度から、ユダヤ人は幼少期により金銭教育・労働教育を学ぶことができます。
このような経験が積み重なり、ユダヤ人はお金や数字の扱いが上手になります。
納得するまで尋ねる
日本では旅行をする際、ガイドの後を追い、観光地を見て満足することが一般的です。
また『聞くは一時の恥』という言葉があるように、質問することにためらいの気持ちを持っています。
しかしユダヤ人は納得するまで質問攻めをします。
これは長年にわたる迫害の歴史による自己防衛に由来する好奇心だと考えられていますが、ユダヤ人は自分が納得するまで質問攻めをします。
この習慣はビジネスにも現れており、ユダヤ商人は相手や商品を納得し理解をしてから取引をします。
商売は一代では勝負をしない
ユダヤ人の商売品で有名な商材はダイヤモンドですが、ユダヤ人はダイヤモンドの商売は自分一代だけではできない、という考えがあります。
ダイヤモンドのような高価な商品を扱う人は、世界中の客から信用される人でなくてはいけません。
また購入者は富裕層が多いため、客と同等またはそれ以上の教養や雑学を身に着ける必要があります。
そのため一代で勝負しようとせず、長い目で商売をすることが求められます。
またユダヤ人は子供が小さい時から、一人の大人として子供を扱う傾向があります。
長年の迫害の歴史から多民族を警戒するユダヤ人は、世界中でビジネスを行いそれぞれの民族の特徴を捉えます。
私たちが白人の人種を特定できないように、多くの白人もアジア人の人種を特定することは非常に困難です。
しかしユダヤ人は代々親から様々な民族の文化や習慣の特徴を教わっているため、子供が一人前の大人として働く際は、既に多くの民族を理解した状態から世界と商売を行うことができます。
休息をとる
日本人は長く働くことが素晴らしいという考えが今尚残るため、食事も十分に摂らず一週間働き続けます。
一方、ユダヤ人は休息や健康を非常に大切にしています。
2000年もの間迫害され続け、ユダヤ人の血が絶えなかったことはユダヤ人が健康に気を付けていることを証明しています。
ユダヤ人は金曜日の夜から土曜日の夕方まで禁酒禁煙禁欲をし急速に専念するほど、体を休めることを重要視しています。
ユダヤ人の長い歴史から、働くばかりでは健康を損ね人生を楽しめないことを知っているからです。
働いたら休息をとることを忘れてはいけません。