メンタリストDaiGoが教える 人間関係をリセットして自由になる心理学

「トモダチ」は、たくさんいらない!あなたに必要なのは「30人」とのつながり!!科学的にみた人生を充実させる対人戦略

 

メンタリストDaiGo

なぜ、あの人に振り回されてしまうのか

人間関係がうまくいかないとき、自分の時間と体力を使って苦手な人と仲良くする方法を考えるのではなく、『付き合いたい人と付き合う方法』を考えます。人は全ての人と仲良くする・友達になることが出来ないので、新しい人に会ったとき、その人とどうすればいい関係を作れるかを考えるのではなく、その人が自分にとってどんな価値があるかを考えます。オックスフォード大学の研究では、1人が維持できる人間関係は150人前後であり、その中でもあなたを幸せにしてくれるのは50人、というデータがあります。そう考えると、自分の時間と労力をあなたを幸せにする50人に焦点を当てるため、苦手な人や厄介な人への対策を立てることは、無意味です。相手に振り回されたくなければ、相手に自分を選んでもらうという意識ではなく、自分で人間関係を選ぶという意識を持つと人間関係は豊かになります。

誰と付き合うかで、人生はここまで変わる

自分で人間関係を選び良好な人間関係を作ると寿命が最大15年延びるという研究結果があるため、良好な人間関係は運動や薬より効果があることが分かります。ロンドンの研究では、『一般的に友達と遊ぶ回数が多い方が人生の満足度が高く、また都会より田舎に住む人のほうが幸福度が高い』というデータがあります。都市部では人が初対面で会う人が多すぎて人間関係を維持できる150人を大幅に超えることが原因だと考えられています。自分で人間関係を選ぶことで①健康で長生きができる②仕事で成功しやすくなる③未来を自分で選ぶ力がつく、という3つのメリットがあります。

人間関係から自由になるメンタル作り

人間関係を選ぶメンタルを作るためには2つの要素があります。

レジリエンスを育てる

レジリエンスとはストレスで傷ついたメンタルを回復する力を指し、この力があれば人間関係でストレスを感じても前に進むことが出来ます。

レジリエンスを育てる方法

ⅰ 週2回ウォーキングをする

ドイツの研究では週2回30分から50分の運動をすることで心拍変数(心拍数の変化の幅)が向上し、レジリエンスも向上させることが出来ます。

ⅱ 犬を飼う

犬は人になつきやすいという特徴から孤独感を取り除き、また犬がいると散歩にいくため、運動をする習慣がつくため効果的と言われています。

ⅲ ストレスに対する考え方を変える

一般的にストレスは悪いものだというマイナスな考え方がありますが、ニューヨークの研究から、過去に親から虐待を受けた人の幸福さの低さと同じくらい、困難もなく恵まれた人の幸福度も低いことが分かりました。つまり適度なストレスは幸福になるためのスパイスというイメージを持ってください。人間関係でストレスを感じるときも、そのストレスは幸せな人間関係を築くため、とポジティブに捉えれば困難も乗り越えられます。

レジリエンスの好循環を引き起こす10の方法

1親戚や友人と良い関係を築く

良い人間関係を持つことでレジリエンスが高まるので、今ある人間関係の中で大切な人・一緒にいたい人と過ごす時間を増やします。

2強いストレスを感じたときは「自分なら乗り越えられる」と考える

ストレスを感じたとき「自分は無理」と考えるのではなく「解決できる」と考えることでレジリエンスは上がります。

3変えられない状況を受け入れる

変えられないことに目を向けてもしょうがないので、それを受け入れ自分が変えられることに意識を向けます。

4現実的な目標を立て、それに向かって進む

人間関係を改善・よりよくする方法として、既存の人間関係の中で大切な人を選んでその人たちと過ごす時間を増やすことを目標にします。

5不利な状況でも自分で考え行動をする

困難な状況で自分に決断をすることで、自分の人生を自分でコントロールしているという実感が湧き自信をつけることが出来ます。

6失敗したとき、自己発見をする

失敗したらそこから学びを得る習慣をつけます。事業で沢山失敗をして学びを得た起業家のほうが成功しやすいという研究結果もあります。

7自信を高める

自信をつけ他人の役に立てば人間関係をよくすることが出来、さらにそれが自信を高めることに繋がります。

8長期的な視野を持つ

困難に直面しても「これを乗り越えた先にはいいことが待っている」と長期的な視野を持つことで目の前の試練に耐えることが出来ます。

9期待する

人はポジティブな面よりネガティブな面に注意を向けがちなのであえて意識的に期待を持つことにより、自分がどうよく変わることが出来るかを考えます。

10運動をする

運動は体と心をケアする働きがあるので、運動をする習慣をつけます。

 

②共感能力を高める

共感能力を高め相手の気持ちを汲み取ることでよい人間関係を作ることが出来ます。

共感能力を高める方法

1迷走神経を鍛える

自然豊かな場所で文学作品を楽しんだり瞑想やヨガをすることで共感能力を高めることが出来ます。

2同じ感覚を自分に与える

相手が悲しい気持でも自分も悲しくなければ相手の気持ちを理解できません。そのため相手の感情に合わせて自分も同じ感情を考えます。相手がつらい経験をしたならば、話を聞きながら手のひらに爪を立てて痛みを感じたり、相手が楽しければ自分も楽しかった経験を思い出しながら話すと相手と同じ気持ちで考えることが出来ます。

あなたのために本当の人間関係の作り方

よい人間関係を選ぶための5つの要素

1マキシマイザー戦略ではなくサティスファイザー戦略

良い人間関係を作るために高い理想を追い求めると幸福度が下がるという研究があります。マキシマイザーはベストのものを追求することでサティスファイザーは満足できるものも追及することです。文句のない最高の友達を追求するのではなく、少し気に入らないところもあるけどほとんど仲のいい友達と過ごす時間を大切にします。

2コミュニケーション能力の幻想を捨てる

自分が内向的であると感じる人こそ、コミュ力が高い人に会ったときは積極的に話しかけましょう。たとえあなたが十分に会話できなくてもコミュ力が高い人は相手の気持ちを察し話をリードしてくれるので、恐れず話しかけましょう。また会話をしなくても人間の感情が緻密に描かれた物語を読むことで共感能力が高まるので、1人でもコミュ力を上げることが出来ます。

3自然に触れイベントを共有する

内気な人が友達を作る方法として多くの時間をその人に使う・自然に触れる・イベントを共有するという方法があります。まず仲良くなりたい特定の人がいれば会う回数を増やし一緒に一緒にいる時間を長くすることで、仲良くなるという心理があります。また自然の中で人間関係を構築することで、雄大な自然に触れることで人間の小ささ・弱さを自覚でき、コミュニティを安定させるという効果があります。イベントという非日常的な空間は人と人を結びつける効果があるため、自然の中でのイベントに参加をすることはよい人間関係を構築するために最適な環境です。

4頼むことで人間関係を高める

人に頼むことで抵抗感を感じることもありますが、実際はもっと気軽に頼み事をすることができますし、菜飲むことで人間関係も深まります。頼まれた人は断ることに大きな抵抗感を感じるため、断るハードルは頼むハードルよりもかなり高いです。頼みごとをすると同時に相手との信頼度をチェックすることが出来ます。知り合った相手から頼み事をされたときは、同時に自分からも相手に頼みごとをします。相手が引き受けたら信頼関係ができている証拠ですが、拒絶されたら相手は一方的にあなたを利用しようとしている確率が高いので、それ以降近づかない方がいいです。

5素の自分でいられる相手を選ぶ

無理をしてキャラクターを演じることは鬱の発症率が格段に高まります。「この人と合いそう」という直感を感じたら相手はあなたが無理なく付き合える相手の可能性が高いです。もしその後合わないと感じればその時引き返せば間に合います。