メンタリストDaiGoが教える 「好き」を「お金」に変える心理学

お金で大切なことは、人より稼ぐでも、貯めこむことでもありません。自分の「本当に好きなこと」に使って後悔なく生きることです。

 

メンタリストDaiGo

「好き」を「お金」に変える心理学 (PHP文庫)
 

幸せを遠ざけるお金に関する不都合な3つの事実

浪費と投資を区別する

お金の使い方は2種類あり、『一時的な喜びを得る単なる消費』と『将来収入という形で帰ってくる可能性のある投資』です。将来的に収入を増やしたければ後者の投資を習慣化すべきです。お金をどう使えば将来的にどのようなリターンがあるかを選択し実行に移します。自分の好きなこと・得意なこと・心から欲していることには惜しまず投資をしてください。

貯金は将来の成功へ投資する

貯金や資産には人に自信を与えるプラスの効果があります。自分に自信を持たせる手っ取り早い手段が貯金とも言えます。しかし一方、資産を頼りすぎると人はお金のために動くようになり、稼いだ貯金が減らないように貯金を繰り返し、無意識のうちにお金を使うことを躊躇します。貯金は貯めるだけでは意味がなく、貯金を使って将来に投資することで、今よりも多くの資産を得ることが出来ます。そのため20代・30代は貯金より経験や勉強に投資をして、ここぞというタイミングには迷わずお金を使ってください。

リスクを取ってでも好きなことに投資すべき理由

勇気を持って好きなことにお金を投じ知識をつけ、それをアウトプットし得たお金でまた自分の好きなことに再投資をすることで自由に生きることが出来ます。この無限ループで身に付けた経験やスキルは一生の宝になります。また『お金を稼ぐために好きなことを我慢する』ことは逆効果で、成功している人は本当にそれが好きだから時間を惜しまず研究をすることが出来ます。自分の好きなことでどうお金を生み出せるかを考えることが成功の初めの一歩です。

好きなことを極めるために大切なこと

先ほど説明した無限ループには4つのステップがあります。

①自分が本当に好きなことを見つける

②好きなことを極めていく

③好きなことを収入に結び付けていくために工夫する

④好きなことで得たお金を再投資する

①の好きなことは、ラーメンが好きなどのレベルではなく、『一生かけて追及しても飽きないほど好き』『誰に反対されても続けられるレベルで好き』なことを指します。もし自分の本当にすきなことが分からなければ、フロー体験を基準に考えてみてください。フロー体験は我を忘れ没頭している状態のことで、フロー体験の8つの要素から自分を当てはめて考えてみてください。

①明確な目的があること:なんのためにそれをやっていて、どのような目的を達成できるかの予想もある程度ついている

②集中:それをするために時間やお金を集中して使ってもいいと思えるもの

③自意識の低下:それをやっているときは我を忘れた状態になれること

④時間のゆがみ:それをしているときは時間が経つのが早く感じること。

⑤リスポンスの速さ:ある課題を解決するとすぐにその効果を実感できること。

⑥適切な難易度:取り組む内容が難しすぎず簡単すぎないこと。

⑦自分で状況をコントロールする感覚があること:自分がやっている方向性を理解し、自分の望む方向にコントロールできていると実感できること。

⑧活動自体に価値を見出すことができる:活動の報酬ではなく、活動自体に価値を感じて取り組むことができること。

※このループを実践するために今すぐ現在の仕事を辞める必要はありません。副業で起業した方が失敗のリスクが下がるというデータがあるので、新しい事業が軌道に乗るまでは現在の仕事を辞めない方がいいです。

※少しでも好きなことが見つかったら小さな目標を作り達成するなど、それがフロー状態になれるよう進化をさせることを意識してください。

お金を生み出す5つのチャンス

好きなことを宣言して人に知ってもらう

好きなことをアピールすることにより、あなたの好きなことを求めている人とマッチングをすることが出来ます。また自分の好きなことを短い言葉で簡略に言えるようにすると、相手の印象に残しやすくすることが出来ます。

人を助けると大きなお返しが来る

人から何かをされるとそれ以上のお返しをしなくてはいけないと感じる返報性の法則があり、自分がされた以上に大きなものを返さなくてはいけないという気持ちになります。大きなお返しをもらうにはまずは自分が相手が喜ぶことをする必要がありますが、あげるものは相手が家族や恋人以外の場合は高価なものである必要はありません。逆にそこまで親しくない間柄の人から高価なものをもらうと相手は警戒してしまいます。そのためさりげなくプレゼントをすることが有効的です。また手書きのメッセージを添えることでより好感度を上げることが出来ます。レストランで会計のときにレシートに「thank you」とスマイルマークを書いただけでチップの額が格段に上がったというデータもあるので、プレゼントをするとき、一言メッセージを添えれば確実にいい印象が付きます。

好きなことを通じて他人に貢献する

自分の見方や支援者を作るためにはまず自分が得意なことを周りにアピールし、かつ周りの人の話に耳を傾けることで、相手の役に立ちながら自分の好きなことをすることが出来ます。貢献(人の役に立つ)ことで自尊心が高まり、人は自尊心が高まると物欲から離れることが出来るため、無駄遣いをなくすことができ、かつ幸福感も得ることが出来ます。またあなたに助けられた人は他の場面で同じ問題を抱えた人に遭遇した時あなたを思い出すため、知らぬ間に人脈を広げることもできます。

弱い繋がりこそ大事にする

人脈を強いつながりと弱いつながりに分類したとき、強いつながりは家族・恋人・親友を指し、弱いつながりは昔の同僚や昔のクラスメート・昔一緒に活動をしたことがある人を指します。自分が好きなことに挑戦するため新しいチャンスを求めるときは弱いつながりの人がとても役に立ちます。強いつながりの人たちは自分と同じ・似ている考え方をするため、新しいことに挑戦するときは弱いつながりの人に連絡をする方がいいです。日々弱いつながりの人を増やすため、初対面の人に会ったときは名刺や手帳に相手の顔・名前・特徴(趣味・好きなこと)を書く習慣をつけることで、数年後に会った時もその時話していた内容について話せば距離を縮めることが出来ます。

決断するときは直感を信じる

イスラエルの大学の研究で直感の判断の90%が的中するというデータがあるため、理由が分からなくても「いい!」と思ったことを受け入れるべきです。そのためチャンスと感じたら、直感を信じて一歩踏み出してください。

スキルを磨く再投資 4つのルール

物より経験を売る

承認欲求には上限が無く永遠に満たされないので、好きなことで得た収入を好きなこと以外に費やすことはやめてください。物を買うより同じ費用を使って経験を積んだ方が人は幸福を感じます。買ったものは一時的には気分を高めますが、長期的には経験のほうが価値が長続きします。

投資したお金以上の価値を得る

お金を使ったらどうすればそれ以上のリターンを得ることが出来るかをいつも考え、また逆にそれ以上の価値をえることが出来ないものにはお金を使わないお金を使ったらそれを必ず仕事に結びつけるという意識を持ちます。

自分より他人に使う

自分より他人のために行動することで社会的に成功することが出来ます。人をギバー(相手の求めているものを提供する人)、テイカー(自分の利益を得ることを最優先にしている人)、マッチャ―(与えることと受け取ることのバランスを考える人)の3種類に分類したとき、仕事面・経済面で一番成功するのがギバーです。ギバーは相手に与えることを最優先にするため返報性の法則で常に相手の欲しいものを考えることができ、仕事もプライベートも相手から感謝されます。ギバーは相手の中の可能性を見出し引き出すことも得意と言われます。自分がギバーになるには、身の回りにいるギバーと一緒に仕事をし、ギバーの行動をまねることで自分もギバーになれます。

任せるチームを作るために使う

自分が好きなこと・得意なことを仕事にする上で、自分が苦手な仕事をしてくれる人、つまり自分とは違うタイプの仲間を選ぶことにより、自分の能力を最大限発揮しかつチームとしてうまく機能させることが出来ます。